今日は、バルトーク ルーマニア民族舞曲より「1、棒踊り」という曲をYouTubeに上げました。
音源に残したのはなぜか?
いつもの「みんなに紹介したいMJ曲辞典を作る」プロジェクトの一環として、です。
さらに、今回は、この曲の私の演奏を、レッスン中に聞いた中学生の一人が「この曲、今の僕にちょうどいい感じ」と表したことも、MJの背中を押しました。
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さて、ルーマニア民俗舞曲「棒踊り」。
バルトーク本人記載のテンポは♩=80ですが、時としてテンポに厳格なバルトーク作品、この曲は最終小節に演奏秒数の記載があり、それは57秒となっています。動画では、私はおよそ♩=80で弾いていまして、70秒前後かかっています。しかし、57秒で弾くにはアップテンポとゆっくりなテンポを組み合わせなければなりません。
さて、どうする。
とりあえず、私は♩=80の棒踊りをYouTubeへ。Instagramの方へは、比較できるように、♩=80の演奏と、若干早めで57秒で終わる動画を載せました。
これからさまざまな文献を読み込んでいきます。
一方で、棒踊りは、民俗舞曲です。ハンガリーのクラシカルな民俗楽器で演奏されている棒踊りの動画を見つけましたよ。
棒踊り
というわけで、これから彼の音楽性を前面に、適宜知識とテクニック伝授でサポートをしていくことになるでしょう。
13歳の少年へ、バルトークのバトンを渡します。
彼のバルトークが生まれること、楽しみです。
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バルトークはハンガリーに生まれ、1945年終戦の年にNYでこの世を去った作曲家/民俗音楽学者/数学者です。
この曲は、MJ大背戸が18歳当時によく弾いた、作曲家バルトークの作品群の中のひとつです。18歳の自分にはバルトーク作品が「ヤバいほど面白く」て、親に頼み込み、その年の夏休みにオーストリア(ザルツブルグ)に飛んで、バルトークの研究家/直弟子のシャーンドル教授門下に入ったという噂があります(噂ではありません、事実です)。バルトーク本人の感性を片っ端から伝授してもらいたくて、ピアノに張り付いていたようです。
MJ大背戸は、若い頃から、感情が全面に出る曲よりも、物語性のある曲、構造などが面白い曲、そして長くはない曲が好みというのは、なんというか、変わっていないような気がします。