ピアノの学校?

ピアノの学校?

MJはピアノの学校(教室)ではないの?
 
なるほど、無理もないご指摘ですね!…なぜなら、先週のしもたか音楽祭では、鍵盤楽器を弾いていたMJ生ももちろんいましたが、ピアノもそれ以外の楽器も両方演奏していたMJ生もいましたし、ピアノを弾かないで他楽器を演奏していたMJ生も多くいました。また、MJ指導者本人もピアニストでありながらフルートを吹いていました。

 

確かに多くのMJ学生が二つ以上の楽器を演奏できることは、紛れもない事実です。ただ、指導者がそう勧めているわけではありません。多くのMJ学生が、何やら自然に、ピアノとピアノ以外の複数の楽器を弾きたいと思っているようだ、ということは言えそうです。

 

MJは、ピアノを通して音楽を学ぶ学校です。マニュアル・共通テキストブックはありません(個々に応じて作成)。ピアノの弾き方などのテクニック、音楽理論、作曲、楽曲研究だけでなく、音楽の本質を求める研究、他分野を含めた学びの経験などを大切にしています。それらが、彼らの自己表現を育み、未来における彼らの多様な生き方につながることを、実感しているからです。そのため、普段ピアノの練習をしているMJ学生たちが、他楽器から見た音楽の世界も経験したいし理解したい、と思うのは自然のことなんですね。

 

ピアノは旋律もコードも奏でられる総合楽器です。10本の指で繰り広げる音楽には、無数の可能性を秘めています。MJでは、学生自身を核とし、今どういう音楽をどうやって弾きたいか、その音楽を奏でるには、何をどう練習しようか、何をどう工夫しようか…などと、彼らと考えをシェアし、肉付けをし、形にしていきます。その考えや実技をアウトプットするのは学生本人、引き出すのがMJの役目です。

 

ちなみに、étoileは「歌」を通して音楽を学ぶ、になりますね。

 

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「簡単な楽曲」など無い

 

時々、周囲の(特に大人)方に「この曲簡単に見えるから、先生に曲変えてもらったほうがいいんじゃない?」と言われてくる学生がいます。特に何かのパフォーマンス前に多いです。MJとしては、学生が選んだのだから、やらせてあげてほしいと思います。

 

もっとも「簡単な楽曲」など無いのです。表面的には音符も少なく派手さは無いかもしれません。でも、彼らが自分にフィットしている、弾きたいな、と思ったから選んだのです。そして、派手さは無いかもしれませんが深さがあり、学びは無限大にあるのです。
 
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久しぶりにサントリーホールに行ってオーケストラの音楽を浴びてきましたよ!
チェコ・フィルのドヴォジャーク7番、同じくドヴォジャークのピアノ協奏曲(藤田真央さん ピアノ)でした。
パワフルなサウンドを浴びました。チェコ・フィル奏者さんたちの愉快そうだったこと!

 

10:29 PM , 06/11/2023 ピアノの学校? はコメントを受け付けていません
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