9月17日17時
at 下高井戸iNVENTO
5回目になる
「フランス詩と音楽の誘い」コンサート、
蓋を開けてみれば、
フランス歌曲に
興味のある方々の集いとして
安定した人数のお客様の
ご来場をいただきました。
厚くお礼申し上げます。
バリトン/お話 根岸一郎
ソプラノ/盛田麻央
ピアノ/大背戸亜紀子
実は、本日の演目
「ボードレールの詩による歌曲」
プログラムラインナップを見ると、
暗く重過ぎないか?
大丈夫か?
お客様の耳に
「良い」音楽は届くのか?
と始めは不安にかられていた次第。
しかし、演奏が始まると、
ボードレール詩曲、その大きな魅力を、
オーディエンスの皆さまと演奏者が、
会場で共有している感が生まれ、
根岸さんの温かく軽妙なトークもリズムの内、
熱心で温かい方々に支えられ、
充実感を感じながら演目は進みました。
19世紀末から20世紀初頭の
詩人の人生は、
多くの場合、端から見ると
悲惨な道をたどります。
(その真意はもちろん
ご本人しかわかりません。)
フランスの詩人、
ボードレールも例外ではなく。
その詩を選んだ作曲家の作品も、
例外ではなく…?
演奏曲目は、
唯一の韻文詩集「悪の華」などから、
◆「噴水」ロリナ、ドビュッシー
◆「夕べの階調-悪の華-」
セヴァジヤン、ロリナ、ドビュッシー
~根岸さんの韻文詩朗読付き!~
◆「沈思」ロリナ、ドビュッシー。
◆「ひび割れた鐘」(カプレ)
◆「異国の香り」(ゴベール)
◆「秋の歌-悪の華-」(フォーレ)
◆「前の世-悪の華-」(デュパルク)
※「」内は詩のタイトル、()は作曲家、
ロリナ、ドビュッシー対決?
俗と高尚?、どちらが好き?
そして謎の作曲家
セヴァジヤンの紹介、
カプレの鐘の壮大な響きからの
暗雲立ちこめる詩に合わせた?語法、
フォーレの何故に詩の途中で
終わってしまう?「秋の歌」、
ゴベールのオーケストレーション手法
で書かれたピアノパート、
それに添う歌の魅力、
そして、デュパルクの
最高傑作の一つで終演。
謎のセヴァジヤン!
この曲に魅力を感じていたお客様!
その後の追跡調査、
ぜひ、一緒によろしくお願いします(笑)
シャンソン歌手アズナブールが
アズナブーリヤンというアルメニア人、
そんなところからセヴァジヤンも
アルメニア人だった可能性が。
当時の多くのアルメニア人が
西ヨーロッパに移動していた史実からも、
何かきっかけがつかめるか。
何故に、楽譜のみ手に入れられて、
学者方、またはどのウェブサイトからも、
情報が得られないのだろうか??
話は変わって…
さて、会場係が
このような写真を撮っていました。
(暗いボードレール詩が多い中、
何がそんなに面白かったんだ^^?)
引き続き、この3名の演奏者で、
次回 フランス詩と歌曲の誘い第6回
フランス6人組(仮)
2017年4月15日14時 下高井戸iNVENTO
決定いたしました。
また、ご案内いたします。
本日は、ありがとうございました!
ピアニスト 大背戸拝