初春

初春

2021年 初春
 
子どもたちへ。
 
しんどい年が去って、ひとまわり大きくなったMJ生たち。今年も前向きに歩もうと、一歩を踏み出しつつ。
 
一方で、不安の残る学生も何人もいると思う。入試はどうだろう、留学はどうだろう、部活は、授業は、就職は…。昨晩、今夏予定されていた英国の大学入試の全てが行われないと決まり、私たちどうしよう、と途方に暮れるイギリスの姪(高校生)と通信していて。イギリスのみならず、これから世界はどう動くのか。未来ある君たちは、それをどう受け止め、どう動いていくのか。MJは、今年も繰り返される学生たちの、未だ経験したことの無い不安や苦しみを、間近で、肌で、感じている。
 
MJは、未来ある君たちとともに歩んでいく所存です。
 
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そのような中、あなたたちにつなぎたいこと、一つだけ。
 
それは、表現する自由は、とうといということ。
(とうとい…精神的に価値が高い)
 
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音楽を奏でるのは何のため、と言葉で問うことにはあまり意味がないように思えるけれど、あえてそれを表すならば、自分のため、社会のため、人のため、家族のため、恋人のため、愛することのため…何か、あるいは何でものため。
 
何でものため…そう、何のためでも、いい。
 
でもね、何のためでもないときでさえ、音楽は奏でられる(さっきの質問、やっぱりあまり意味がないね)。
 
究極には、生きるため、かも。
 
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音楽は、時として具体的であり、抽象的であり。そして、ほとんど個人的なこと。
 
…ということは、音楽を表現すること、表現する自由は、あなた自身のものということ。
 
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だからね、みんな。
 
今年も変わらず、音楽を奏でるすべをともに学び、発見していくよ。練習し、奏で、練習し、奏で、磨きをかけていくよ。繰り返し、自分の音楽と向き合い、育てていくよ。練習や学びによってあなたの音は音楽となり、それが表現として生まれ出でるのだから。歩みはゆっくりでも早くてもいい、フェルマータ中でもいい、テンポはどうでも構わない。
 
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音楽を奏でること、それは表現。その全ては、自由であり、とてもとうといこと
 
さて。今年も、表現を、表現をする場所を、ともに創っていくよ。リアルかな、オンラインかな。いろいろあるさ。やってみたいことある?あれば力になりたいから。話してみて。
 
みんな。MJは、今年もともに出発するよ。準備はいいかい?
 
MJ
 
昨年暮れのみんな。マスクを取り笑いを我慢してパシャリ。それでも余裕な表情は、さすが。

 
一月一日。庭の梅の花が春を告げていました。そう、大丈夫さ、春は、来る。

3:07 PM , 05/01/2021 初春 はコメントを受け付けていません
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