2−3さんありがとう

2−3さんありがとう

【2−3さん、ありがとう】
 
下高井戸の駅のほど近くに、いい喫茶店がいくつかあります。そして、それぞれがユニークのため、人は気分によって行きたいお店を選べるなど、これまたいい気分を味わうことができます。

 

そんな下高井戸に、一つ、個人的に際立つ魅力を感じるお店、があります。

 

『coffee and roaster 2−3 』

 

 

Jazzと野球(2−3の由来)とネルドリップで入れるコーヒーをこよなく愛するマスターと、役者で詩人でイラストレーターのパートナーが切り盛りする、温かい雰囲気のお店です。

 

昨日は、そのお店の15周年記念ライブでした。私は、そこに、音楽で参加させていただきました。詩と物語とメロディーを書く創作家さんと、朗読する役者さんたちと、半年間の準備を重ねて、朗読劇を仕上げていきました。

 

私の役割は、詩に合わせた劇中音楽を創ること、即興的に弾けるように詩を読み込んでおくこと、劇の流れに合わせて音楽を奏でること、などでした。

 

 

公演は、昼夜二公演ともお店を愛するお客さんでいっぱいでした。そして、個人的にはなんとも味わい深い温かい公演を体験することができました。

 

ピアノを弾きながら聞こえてくるんです、役者さんの読むセリフが、ことばが、イメージを伴って。そうすると、わたしの奏でる音が、コードが、自然と呼応していく。そして、それらが一体となって鷹柱のように登っていく、そんな瞬間を感じたりしました。

 

そんなこんなで、最後にはとても温かくなって、それは、おでんの大根のように、ほかほかでした。あったかいことがどれほど貴重か、が、沁みてきました。

 

 

ということで、今日は公演の翌日ですが、あったかいおでんを食べることにします。

 

 

15年で街もずいぶん様変わりしました。そして、この後、もっと様変わりします。来春には、駅からその喫茶店に行くまでにくぐり抜ける駅前市場の取り壊しがあります。だからかな、昨日の公演は、美味しいコーヒーと音楽を15年に渡り届けてくれたお店へ感謝の気持ちとともに、地元民の私には、市場へのオマージュのようにも思えました。ま、とにかく、2−3さんありがとう、です。

 

これまでちょくちょく学生たちに音楽を創ってきましたが、今回、はじめて詩とお店のために書き、弾きました。楽しかったです。こんな年になってそんな経験ができるとは、学生時代から音楽続けてきて、ほんと人生捨てたもんじゃないです。

 

この投稿を読んでくださった方、いつか2−3さんへ行ってみてください。美味しいコーヒーといいジャズが迎えてくれるはずです。ぜひ。

 

長くなりました。お読みいただき、ありがとうございました。

9:59 AM , 13/11/2023 2−3さんありがとう はコメントを受け付けていません
designed by fortissimo inc.